本日は、スイスのツェルマットで食べられる、おすすめの郷土料理を紹介したいと思います。
スイスの料理と言うとチーズフォンデュを思い浮かべる人が多いと思いますが、ツェルマットのあるヴァリス州(ヴァレー州)では他にもおすすめできる郷土料理がたくさんあります。
旅行業でお客さんをスイスに連れていくと必ず言われるのが、「食事が塩辛い!」ということ。特にツアーでは中高年の方が多いので、余計に塩辛い料理が口に合わないということもあるのでしょう。
しかしスイス料理にも美味しいものはあります!!!ぜひ、このツェルマット旅行前にこの記事を見て、現地のおいしい料理を満喫してきてくださいね。
この記事では、山専門の旅行会社に約10年間勤務した経験から、ツェルマットに訪問したら必ず食べたい郷土料理をまとめて紹介します。
ツェルマットで食べてほしい郷土料理・グルメ10選!
スイスのツェルマットで食べてほしい郷土料理・グルメを10選んで紹介します!
ラム料理!/Lamb
ツェルマットに旅行で訪問したら、必ず食べてほしいのがラム料理です。
スイスの郷土料理としてあまり馴染みはないかもしれませんが、実は一番のおすすめはラムです!!!個人的にはチーズフォンデュより断然おすすめです。
ツェルマットのあるヴァリス州(ヴァレー州)には、顔が黒いシュヴァルツナーゼ(黒鼻羊)と呼ばれる羊が生息しています。シュヴァルツナーゼは、ヴァリス州にのみ生息している固有種でもあるのです。ハイキングコースの途中で出会うこともありますよ!
そのシュヴァルツナーゼのお肉が、ツェルマットのレストランで出されているラムなのですが(ちょっとかわいそうですが…)、これがとっても新鮮で柔らかくて絶品なのです!
ラムチョップも良いですが、他にもいろいろな部位が出されているので試してみてくださいね。ラムのカルパッチョなどもオススメです!
ツェルマットにはたくさんのレストランがありますが、ラム肉を食べる時にはホテルユーレンのレストラン、またはその半地下にあるシェイファーシュチューべのレストランをおすすめします。
ラクレット/Raclette
スイスのチーズ料理の中でも、一番食べやすものが「ラクレット」だと思います。
ラクレットとは、ヴァリス州の特産であるラクレットチーズを専用のバーナーで炙って、トロッとしたところをジャガイモにかける料理です。
スイスと言えばチーズフォンデュですが、実は日本で食べるものに比べてアルコールの風味が強いので、日本人の中には苦手に感じる人も多いです。
レストランの多くはジャガイモにチーズをかけた状態でプレートが出てくるのですが、場所によってはバーナーで炙る様子を見せてくれるところもあります。
ツェルマットのレストランの詳しい紹介に関しては別記事でまとめていますので、記事の終わりのリンクからチェックしてみてくださいね。
チーズフォンデュ/Cheese fondue
定番のチーズフォンデュですが、近年ではさまざまなタイプが出てきています。お酒の香りが強いので、合わない人もいるかもしれません。
スイスのチーズフォンデュは基本的に、じゃがいもまたはパンをチーズにつけて食べます。日本ではお野菜につけたりしますが、あまり野菜が出てくることは多くありません。
パンやじゃがいもはおかわり自由です。
私が好きなのは、チーズフォンデュの中でもトマトペーストが入っている、「チーズトマトフォンデュ」です。
トマトが入ることで、お酒の香りが消されて食べやすくなりますし、コクが出てよりおいしくなるような気がします。
ぜひチーズトマトフォンデュも試してみてください!
レシュティ/Rösti
スイスではじゃがいも料理が多いのですが、レシュティはじゃがいもをカリカリに焼いた料理で、スイス全土で食べられています。特に、ランチにおすすめの料理です。
レシュティの上には、ベーコン・目玉焼きが乗っていたり、チーズがかけてあったり、さまざまなアレンジがされています。
特に人気があるのは、レシュティに焼きソーセージの添えられているものです。ボリュームがあるので、ハイキングやスキーなどの運動後にぴったりです!
ビールも欲しくなりますね…(笑)
ブラートヴルスト/Bratwurst
ブラートヴルストとは、焼きソーセージのことです。
スイスのドイツ語圏でよく食べられていて、単品で頼むと、付け合わせにフライドポテトかレシュティが一緒に出てくることが多いです。
スイスの焼きソーセージは、日本のものと比べると、大きくて食べごたえがあります。
味はちょっとしょっぱいと感じる人も多いかもしれませんが、ぜひビールと一緒に頼んでみてくださいね!
オイルフォンデュ/Oil fondue(ミートフォンデュ/Meat fondue)
オイルフォンデュは、金属製の鍋に熱々の油が入っていて、串に刺したにサイコロ型の牛肉を鍋の油にくぐらせて、何種類かのソースにつけて食べる料理です。
スイスに旅行に来て、チーズ料理が苦手…という方は、オイルフォンデュを試してみると良いかも。
オイルフォンデュやミートフォンデュとも呼ばれていますが、スイスでは「フォンデュ・ブルギニョン/fondue burguignonne」と呼ばれるのが一般的です。
写真がなかったのでインスタのお写真お借りします。
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上のインスタの写真は、ホテルユーレンのレストランですね。おいしそうです…。
フォンデュ・シノワーズ/fondue chinoise
フォンデュ・シノワーズは、ブイヨンのスープに、薄切りのお肉をくぐらせて食べる、スイス風のしゃぶしゃぶのようなものです。
いくつか用意されたソースの中から、お好みのものをつけて食べます。
さっぱりとしていて、日本人の舌にも合うので、スイスの中でも食べやすい料理の一つだと思います。付け合わせに野菜が出てくることが多いのも、おすすめしやすいポイントですね。
こちらも写真がなかったので、インスタからお借りしました。以下のようなお料理です!
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アルペンマカロニ/Älplermagronen
アルペンマカロニは、スイスの山岳地帯で昔から食べられている、茹でたマカロニとじゃがいもがチーズで和えられている郷土料理です。
付け合わせに、りんごジャムが出てくるのですが、日本人には馴染みがないので「なぜジャム?」とびっくりされます。
アルペンマカロニにりんごジャムを入れて食べると、少しさっぱりとした味になって美味しいのですが、抵抗がある人は無理にかけなくても良いと思います(そのままでもおいしく食べられます)
上の写真はゴルナーグラート展望台のレストランで注文したアルペンマカロニですが、上に乗っているのはカリカリに揚げたオニオンと、カリカリのチーズ、ミニトマトです。お店によって、トッピングのアレンジは異なります。
特に、ランチタイムに山小屋レストランなどでよく出てくる料理です。
ヴァリサー・トロッケンフライシュ/Walliser Trockenfleisch
スイスの山岳地帯で昔から伝わる保存食の一つです。
スパイスなどの調味料に漬けたビーフを、軒下など風通しの良い場所に干して作るドライビーフで、カンナのような道具で薄切りにして食べます。
ワインなどのおつまみに最適です!そのまま食べたり、パンに乗せて食べたりします。
下の写真のように、チーズなども乗ったプレートで出てくることも多いです。
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真空パックされたドライビーフは、ワインショップなどに売られているので、お土産として持ち帰りたいところですが、肉製品は日本へ持ち帰り禁止なので要注意です(泣)
グラーシュスープ/Goulash soup
こちらはハンガリー起源のお料理ですが、ドイツやオーストリア、スイスでもよく食べられている料理なので紹介します。
基本的には牛肉(仔牛)の煮込み料理のことですが、スイスでは仔牛のスープとして山小屋レストランなどでよく出てきます。ビーフシチューのような味です。
スイスの料理は日本人には量が多くて重たいので、「そんなにたくさん食べられない…」となることが多いのですが、そんな時はグラーシュスープと、付け合わせのパンだけでお腹が満たされるのでおすすめです。
下の写真のようなお料理です。お店によっての当たり外れも少ない気がします。
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グラーシュスープの他には、バーレイスープ(大麦スープ)などもよく出てきます。大麦スープはスイスのグラウビュンデン州の郷土料理です。
ツェルマットで郷土料理が食べられるレストランは?
▼ツェルマットのレストラン情報は以下の記事にまとめました。
スイスの郷土料理が食べられるレストランから、イタリア料理、日本料理など、タイプ別に分けて紹介しています。
▼スイスのツェルマットで飲めるワインについての記事はこちら。
まとめ
ツェルマットで食べたい郷土料理をまとめました!
個人的なおすすめは、やはりラムが一番です!!!お肉が苦手でなければ食べてほしいので、ツアーでは必ずラムのおいしいレストランにご案内するようにしていました。
チーズが嫌いでなければ、チーズフォンデュまたはラクレットはマストですね!私はお酒好きなのでチーズフォンデュ好きですが、アルコールが苦手な方にはラクレットがおすすめです。
ランチで一回はレシュティ食べてほしいかな…。グラーシュスープや大麦スープも個人的には大好物です。
他は、記事の中から、お好みで選んでみてくださいね!スイスのお料理も好きになってもらえたら嬉しいです!