スイスのエンガディン地方の中心地サンモリッツから、九十九折りのマローヤ峠を越え、ポストバスに揺られて1時間30分でブレガリア谷の最奥の村ソーリオに辿り着きます。
中世にタイムスリップしたかのような、教会の塔と石造りの家が並ぶ古の雰囲気が漂う村。ギザギザとした山容が特徴的な、ピッツ・バティーレを中心とするシオーラ山群に囲まれています。
![ソーリオの教会の塔](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/A5EBF292-EB4E-461B-9E64-BCD7430C2275-1024x768.jpeg)
あまりの美しさに画家セガンティーニが「天国の入り口」と称し、代表作である「アルプス三部作」の「生」の舞台となりました。
その他にも、新田次郎が「アルプスの谷 アルプスの村」で1961年(昭和36年)に訪問した際の感動を記し、ヘルマン・ヘッセやリルケなど、多くの芸術家や作家にも愛された村でもあります。
ブレガリア谷ソーリオの見どころ(観光スポット)
![ソーリオ村を眺める](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/C6DB276D-21E6-43FF-A57B-F125340B6D8E_1_105_c.jpeg)
ソーリオはこぢんまりとした村で、端から端まで歩いても20分程度ですぐに回れてしまいます。
村の中を歩くだけで中世の雰囲気やシオーラ山群の美しい景色を楽しめますが、ちょっとした見どころのポイントを紹介します。
インフォメーションセンター|Info-Stelle Soglio
![ソーリオの教会の塔](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/A5EBF292-EB4E-461B-9E64-BCD7430C2275-1024x768.jpeg)
ソーリオの村の教会のすぐ近くに、インフォメーションセンターがあります。
地図やハイキングコースの情報や、ステッカーなどももらえますので、まずソーリオに到着したら訪問をおすすめします。夏シーズンには、ソーリオの市内散策ツアーなどのイベントも行われていることがあります。
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/A277284D-47B1-4E20-80A6-943957B437C8_1_105_c.jpeg)
インフォメーションセンター横には公共のトイレもあります。ソーリオを起点にハイキングする人も最新情報をチェックしに立ち寄ることをおすすめします。
ソーリオ観光局の奥の部屋には、ソーリオでつくられたグッズが販売されています。
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/variant-1.jpg)
2023年11月13日 – 2024年3月24日は休業となります。
2024 年 3 月 28 日から 2024 年 6 月 13 日まで、金、土、日 10:30 ~ 16:30 にオープンします。
2024年6月14日から2024年10月20日まで、月、火、木、金、土、日 09:30–17:30
2024 年 10 月 21 日から 2024 年 11 月 17 日までの金、土、日 10:30 ~ 16:30 にオープンします。
パラッツォ・サリス|Palazzo Salis
![パラッツォ・サリス](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/3850FBF7-567F-41E4-9BFA-C07B0CEE844C-1024x768.jpeg)
ソーリオの村中心広場にあるホテル・レストランで、17世紀頃の装飾が残る貴重な歴史遺産として指定されています。
また、17世紀に各国から植物を集めてきたといわれる美しい庭園が一般開放されています。
元々は、エンガディン地方の貴族サリス家が住んでいましたが、その後、イギリスに移住したことを機にホテルに変わりました。
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/IMG_2457-1024x768.jpg)
アルプスの画家セガンティーニも冬の間、家族でこのホテルに滞在していたことでも知られています。ぜひ、お庭のガーデン見学のついでに、カフェ・レストランなどお楽しみください
ジョヴァノーリさんのお土産屋| Souvenir shop Giovanoli
個人的にソーリオに訪問したら必ず立ち寄ると決めている場所です。
ソーリオで誕生した自然派の化粧品ブランドである「ソーリオ・プロダクト」が販売されているお店です。ソーリオの山の上で取れた高山植物やハーブが使われています!
![自然派化粧品ソーリオ・プロダクト](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/585DDD0C-1684-4B6F-BE5D-91CE3E2AAFA4_1_105_c.jpeg)
また、ソーリオからその隣のカスタセー二ャ村までヨーロッパ最大の栗林があることでも有名で、栗のケーキ(タルト)や栗パスタ、栗のはちみつ、栗ビールなども売られています。
![ホテルで飲んだ栗ビール](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/C63203C1-44AF-4551-AEB8-FFCD4DEA43B0_1_105_c.jpeg)
ソーリオならではのお土産が見つかるので、おすすめです。
ソーリオ・プロダクト|Soglio Product
まで行けていないのですが上で紹介した「ソーリオ・プロダクト」の本店がインフォメーション・センターの裏側にあるようです。
とても評判が良い商品でスイスのいろんなところで見かけるようになりました。ぜひ、お時間があったら訪問してみてくださいね!
スーパー|Alimentari Scartazzini
ソーリオの村にある唯一のスーパーです。
こぢんまりとしていますが、こちらでも栗ケーキや栗パスタなどソーリオ名物や、簡単な軽食・飲み物などを購入することができます。
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/variant.jpg)
「生」の舞台となった場所| Place of origin of “La Vita“
セガンティーニのアルプス三部作の「生」の舞台となったソーリオですが、その絵が描かれた風景を見に行くことができます。まだ行ったことがないのですが、今年行く予定があるので写真を撮れたら追記します。
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/IMG_2459-1024x768.jpg)
村からシオーラ山群方面に歩いていったところにあります。観光局のページに詳しい場所が書いてあるので貼っておきます。
おすすめホテル
![ソーリオは、ブレガリア谷の最奥にある村です。画家セガンティーニが「天国の入り口」と称し、代表作「アルプス三部作」の舞台として選びました。今回は、数々の芸術家・文豪に愛された、スイスの隠れ里ソーリオの魅力をはじめ、見どころやおすすめホテル、アクセス等くわしく紹介します。](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/46B9599F-70A1-4668-A0AB-9F13BCA57A53_1_105_c.jpeg)
エンガディン地方の中心地であるサンモリッツからは日帰りで訪問も可能ですが、できればソーリオに1泊してゆっくり周辺散策を楽しむことをおすすめします。
ソーリオのホテルは基本的に3つのみ、あとは小さなペンションがあります。
ホテル・ソリーナ|Soglina
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個人的に一番気に入っている、ソーリオの少し高台になっているところにあるホテルです。ギザギザとした山容が特徴的なシオーラ三群と、石畳のソーリオの村を一望できます。
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夕食・朝食もとてもクオリティが高くて素晴らしいホテルです!
![ソリーナの朝食レストラン](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/82564EEA-7220-4D09-BDF4-AF022B31E1D3_1_105_c.jpeg)
パラリッツォ・サリス|Hotel Palazzo Salis
![パラッツォ・サリス](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2024/02/3850FBF7-567F-41E4-9BFA-C07B0CEE844C-1024x768.jpeg)
上でも紹介した、17世紀の貴重な装飾を今に残すソーリオの中心にあるホテルです。建物に興味がある人は、ぜひこのホテルを選んでみてください。
ソーリオへのアクセス
ソーリオへのアクセスは、サンモリッツからポストバスが出ています。
マローヤ峠をこえてブレガリア谷を抜けて、ソーリオまでは約1時間30分かかります。プロモントーニョで乗り換えが1回あります。
▼電車の調べ方は、以下のブログで詳しく紹介しています。
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2023/09/IMG_0856-300x225.jpg)
▼スイストラベルパスについては、以下をどうぞ。
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/09/PA042151-1-300x225.jpg)
まとめ:ソーリオの魅力は尽きない
ソーリオの主な見どころを紹介しましたが、ただ山の上のソーリオの村に滞在して散策しているだけでも楽しめる不思議な魅力のある村です。
少し足を延ばすとたくさんハイキングコースがありますので、いずれ紹介していきたいです。一番簡単なコースだと、ソーリオの隣にあるカスタセー二ャの村まで歩くハイキングもおすすめです。
特に秋シーズンにはヨーロッパ最大の栗林の中を歩いて、カスタセー二ャ(栗という意味の名前の村です)に着いたら栗ケーキを食べるなど秋の味覚を満喫できますよ。
▼サンモリッツ周辺の簡単に歩けるハイキングコースはこちら
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2022/05/P7064177-1-300x225.jpg)
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