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スイストラベルパスを徹底解説!料金や購入方法・無料区間・使い方など

スイス列車

スイスを個人で旅行する場合、移動手段は公共交通機関(列車・バス・たまに船)が基本です。

そんな列車・バス・船など全ての都市交通の交通機関がくまなく連携、スイス全土をくまなく結ぶ約27000kmの交通ネットワークを「スイストラベルシステム」と呼びます。

スイスの交通機関は時刻に非常に正確で、列車からバスや船へ乗り換えがスムーズにできるよう全てが計算しつくされた、世界の中でも類を見ないきめ細やかな交通システムです!

しかし物価がかなり高いスイス、旅行費用を抑えてお得に旅をするには、スイストラベルシステム(公共交通機関)が割引や乗り放題になる「スイストラベルパス」や「ハーフフェアカード」を使いこなすことポイントです!

この記事では、スイストラベルパスの種類や購入方法・利用方法などを詳しく紹介します。事前に準備をして、お得に・快適にスイスを楽しみましょう!

タップできる目次

スイストラベルパスとは?

ランドヴァッサー橋
ベルニナ特急も乗車可能(指定券は別手配要)

スイスは、世界でも一二を争うほど物価の高い国です。旅行中にスイストラベルパスを持たずに旅行をしたら大変なことに…!

スイストラベルパスは、そんなスイスの公共交通機関を乗り放題で利用できる、外国人観光客向けに特別に作られた交通パスです。

スイストラベルシステムで連携されたバス・船など、全て乗り放題になりますし、指定の美術館・博物館なども割引で入場できます。また、スイスの山岳リゾートで運行する、山岳交通機関(ロープウェイ・登山電車など)も25%〜50%割引になります。

スイスを旅行する外国人は、必ず事前にスイストラベルパスを用意しましょう(※スイス国内では購入できないパスも多くあります)

スイストラベルパスの特典まとめ
  1. スイストラベルシステムが乗り放題(鉄道・バス・船など)
  2. 氷河特急やベルニナ特急など特別列車にも適用(座席指定は適用外)
  3. 山岳交通機関(ロープウェイ・登山電車など)が25%〜50%割引(場所によっては無料)
  4. スイス全国約500カ所の美術館・博物館が無料または割引(ミュージアムパス詳細はこちら
  5. 両親同行で子供(15歳まで)は「ファミリーカード」を無料発行

スイストラベルパスの無料区間

ゴンドラ
ロープウェイも割引対象に!

スイストラベルパスの無料区間は、基本的に観光を目的としない鉄道は全て無料です。湖船・バスも無料が多いですが、路線バスなどは一部区間では無料にならないこともあります。

また、鉄道でもグリンデルワルト周辺の山岳交通機関(ユングフラウ鉄道など)や、ロープウェイ・登山列車などは無料ではなく割引対象となります。

山岳リゾートに滞在する人などで、詳しく適用範囲をチェックしたい人は以下のマップをチェックしてください(2024年度バージョンです)

山岳交通機関の割引率はパスの種類によって異なります。

スイストラベルパス・その他パスの種類

チューリッヒ中央駅
チューリッヒ中央駅

スイストラベルパスは、以下の種類があります。また、ヨーロッパを周遊する人向けにユーレイルパスもご案内します。

  • スイストラベルパス(連続使用タイプ)
  • スイストラベルパスフレックス(利用日を選択するタイプ)
  • ハーフフェアカード(半額カード)
  • ユーレイルパス(ヨーロッパ周遊)

スイストラベルパス(連続使用タイプ)

スイストラベルパスは連続タイプのパスです。

日数(3日・4日・6日・8日・15日)から選び、利用開始日から連続で利用するタイプのパスです。

連続タイプなので、例えば5月10日から4日間のパスを利用する場合は、5月13日まで毎日乗り放題です!(5月10日・11日・12日・13日が有効日)

短い期間で毎日あちこち移動するような人におすすめのパスです!

有効日には、公共交通機関だけでなくスイス全国約500カ所の美術館・博物館が無料または割引、山岳交通機関(ロープウェイ・登山列車など)も25%〜50%割引になります。

スイストラベルパスを詳しく見る(日本語・日本円対応です!)

スイストラベルパス・フレックス(利用日選択タイプ)

スイストラベルパス・フレックスは、利用日を選択するタイプのパスです。

利用する日数(3日・4日・6日・8日・15日)のパスを選び、有効期限30日以内で自分が使いたい日を指定します。

例えば、スイストラベルパス3日を選んだ場合、6月10日、6月13日、6月15日のように利用したい日にちを自由に選ぶことができます。

選択した有効日に限って、公共交通機関だけでなくスイス全国約500カ所の美術館・博物館が無料または割引、山岳交通機関(ロープウェイ・登山列車など)も25%〜50%割引になります。

滞在地が2カ所以上ありスイストラベルパスを移動日に利用したい人、滞在中に自由に移動日を決めてフレキシブルに旅行をしたい人などにおすすめのパスです。

スイストラベルパス・フレックスを詳しく見る(日本語・日本円対応です!)

スイスハーフフェアカード(半額カード)

スイスハーフフェアカードは、利用開始日から1ヶ月の有効期限内で、スイストラベルシステム(公共交通機関)の運賃が半額になるカードです(通称半額カードです)

ハーフフェアカードを提示すると、ほとんどの山岳交通機関や、地域限定のリージョナルパス等も、半額で購入できます。

スイスで一番有名な、ユングフラウヨッホ展望台のチケットも半額で購入できるところもポイントです(他のパスは25%割引です)

Jungfraubahn
ユングフラウヨッホ展望台へ

ハーフフェアカードの料金はお得ですが、その代わり、ミュージアムパス(スイス全国約500カ所の美術館・博物館が無料または割引)は適用となりません。

スイスの山岳リゾートに滞在して(滞在型)、展望台観光やハイキングを楽しみたい人はハーフフェアカードが一番お得になる場合が多いです。

ハーフフェアカード利用の場合は、都度チケットを半額料金で購入する手間がかかるところがちょっとデメリットです。

ハーフフェアカードを詳しく見る(日本語・日本円対応)

ユーレイルパス(ヨーロッパ周遊)

スイス国内だけでなくヨーロッパを鉄道を使って周遊するプランを考えている人は、フランス・イタリア・ドイツなどヨーロッパ内で有効なユーレイルパスを合わせて手配するとお得です。

ユーレイルパスを手配する場合には、移動日にユーレイルパスの通用日を当てて、その他はハーフフェアカードを用意して半額でチケットを購入するのがおすすめです。

スイストラベルパスの料金について

1等車の入り口
1等車の入り口

スイスの列車・船などは1等車と2等車があり、

スイストラベルパスの料金も1等と2等に分かれているので、購入時に選択する必要があります。

スクロールできます
日数スイストラベルパススイストラベルパスフレックス
  2等車1等車2等車1等車
3日間 244.-389.- 279.-445.-
4日間 295.-469.- 339.-539.-
6日間 379.-602.- 405.-644.-
8日間 419.-665.- 439.-697.-
15日間 459.-723.- 479.-755.-
2024年度(12月31日までの料金)出典:SBBスイス国サイトより
ハーフフェアカード(利用日から1ヶ月有効)
120.-
2024年度(12月31日までの料金)出典:SBBスイス国サイトより

ハーフフェアカード利用の場合には、切符を購入する際に1等・2等どちらにするか選びます。料金は全てスイスフラン表記です。

1等車・2等車の違い

スイスの列車で1等・2等の違いは、座席の配列のみ異なります。

1等車は3列(窓■通路■■窓)
2等車は4列(窓■■通路■■窓)
※■部分が座席です

1等者の方が座席の配列が少ないのでやや広々していますが、

スイスでは2等車両でも座席に座れないことがほとんどありませんので、2等車で十分という人が多いです。

窓の大きさなども変わりません。

氷河特急1等車両
氷河特急1等車両

氷河特急など特別列車では、カップルでも写真右側の2列席だと相席になることも(左の一列席を予約すればカップルだけで座れるなど1等車両のメリットがあります)

若者向けユースパス・ファミリーカードについて

ユースパス

若い人(24歳まで)向けにユースパス(割引料金)が用意されています。

スイストラベルパススイストラベルパスフレックス30%割引で購入できます。

スイスファミリーカード

スイスの公共交通機関では、6歳未満の子どもは無料で乗車できます。

6歳〜15歳までの子どもは、親が同行する場合にのみ「スイスファミリーカード」を無料で手配することができます。

スイストラベルパススイストラベルパスフレックス、またはハーフフェアカードを購入する際に、子こもの情報も一緒に登録することでファミリーカードを発行することができます。

親が同行しない場合には、スイストラベルパスは50%割引で購入できます。

スイストラベルパスの利用方法

スイストラベルパスは、購入したらプリントアウトするかアプリに入れて利用します。

スイスでは駅に改札がないので、スイストラベルパスを持っている場合にはそのまま列車に乗り込み、巡回してくる列車のスタッフにスイストラベルパス、またはチケットを提示します。

チケットは車内でチェック

スタッフがチケットのQRコードを読み込み、パスポートをチェックします。

パスポートは移動中は必ず携帯するようにしましょう。

QRコード付きチケット
QRコード付きチケット例(パスも同様のフォーマットです)

スイスの列車の詳しい乗り方は、以下のページで解説しているのでチェックしてみてください。

スイストラベルパスの購入方法

スイストラベルパスは外国人観光客用に作られたパスなので、スイス国内ではあまり取り扱いがありません(主要駅のみ)。事前に日本で用意していくことをおすすめします。

SBBの公式サイトから予約も可能です(※残念ながら日本語の対応がありません)料金もスイスフランで支払いとなりますので、外国為替手数料がかかります。

以下の日本語のサイトでは、日本円にて決済が可能です。スイストラベルパスを予約すると、スイス旅行ガイドブックが無料でもらえるサービスも!

日本語対応Klookのサイトが一番見やすくて、詳しく解説されているのでおすすめです。予約方法もとてもわかりやすいのでチェックしてみてください。

まとめ:スイスの個人旅行ではパスの手配が必須!

スイスの個人旅行は、旅程に合わせてどのパス利用するのが最適なのか、選ぶことが一番難しいかもしれません。あらかじめ用意しておけば、現地でも出費を気にせずあちこち移動できて旅行も楽しくなりますよね。

基本的な公共交通機関以外にも、観光列車としてさまざまな路線がありますので、少しずつ紹介していきます。

氷河特急・ベルニナ特急に関しては、別途座席の予約が必要ですので別記事で解説します(スイストラベルパスも有効です)

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