アレッチ地区(アレッチ・アリーナ)」は、世界遺産に選ばれているヨーロッパ最大・最長のアレッチ氷河を望むヴァリス(ヴァレー州)州のローヌ谷の山の上にあります。
ちょうどマッターホルンで有名な山岳リゾート・ツェルマットと、ベルナーオーバーラント三山をはじめとする高山帯として知られるユングフラウ地方の中間地点に位置し、
アレッチ地区の村からは、マッターホルンやミシャベル山群などのヴァリス州の山々をはじめ、晴れていれば遠方のヨーロッパアルプス4000m峰40座のほとんどの山の展望があります。
山の上からさらにゴンドラで展望台まで上がれば、アレッチ氷河の大展望とアイガー・メンヒ・ユングフラウが並ぶベルナーオーバーラント三山が見ることができる特別な立地にある山岳リゾートです。
今回は、アレッチ・アリーナの滞在拠点となる村からアクセスできる展望台や、ハイキングコースについてまとめて紹介します。
アレッチ地方(アレッチ・アリーナ)の地図
まずはアレッチ地方(アレッチ・アリーナ)の位置関係のマップを使って紹介します。
アレッチ地方の構造
アレッチ・アリーナは、ローヌ谷の3つの鉄道駅モレル・ベッテン・フィーシュから、
ゴンドラ・ロープウェイで上がった山の上にある村、リーダアルプ・ベットマーアルプ・フィーシュアルプが滞在拠点となります。ガソリン車乗り入れ禁止の山の上の山岳リゾートです。
それぞれの村から、さらにゴンドラで上がるとアレッチ氷河を望む各展望台、モースフルー展望台・ベットマーホルン展望台・エッギスホルン展望台にアクセスできます。
各村・展望台へのアクセス
位置関係(アクセス)
- アレッチアリーナへのアクセスは、ブリーグ・フィスプから近いのでマッターホルン山麓のツェルマットから日帰りでアクセスも可能です。
- グリンデルワルトやインターラーケンなどのユングフラウ地方からツェルマットまでの移動途中にアレッチ地区に立ち寄って展望台観光するのもおすすめです。
アレッチ氷河を望む3つの展望台(どれがおすすめ?)
どの展望台からもアレッチ氷河は見渡せますが、ベルナーオーバーラント三山が見えるエッギスホルン展望台が一番おすすめです。
- エッギスホルン展望台
- ベットマーホルン展望台
- モースフルー展望台
そのほかは、ハイキングとの組み合わせ次第になので詳しく紹介します。
エッギスホルン展望台(2869m)
フィーシュ鉄道駅から、ゴンドラでフィーシャーアルプの村、さらにゴンドラでエッギスホルン展望台へアクセスします。
ハイキング関係なく展望台だけ観光だけしたいという人は、エッギスホルン展望が一番おすすめ。アレッチ地区の展望台で唯一、アイガー・メンヒ・ユングフラウのベルナーオーバーラント三山を見ることができます。
また、展望台から30分程度でエッギスホルン山頂(2926m)まで往復することができます。エッギスホルンのピークからは、晴れていれば360度の絶景を楽しむことができます。もちろんマッターホルンも!!
エッギスホルン展望台には、ランチやカフェができるレストランがあります。
エッギスホルン展望台から下へは、けっこう険しい岩場が続きますのでハイキングは健脚の方のみにした方が良いと思います(もしくは中間駅のフィーシャーアルプまで下ってから歩くことをおすすめします)
ベットマーホルン展望台(2647m)
ベットマーホルン展望台は、ベットマーアルプのロープウェイ乗り場からメインストリートを歩いて徒歩15分ほどのゴンドラ乗り場からアクセスできる展望台です。
ベットマーホルン展望台にはセルフサービスのレストランがあります。アレッチ氷河の展望と、マッターホルン側のヴァリス州の山の見晴らしがきれいです。
この後に紹介する、アレッチ氷河沿いのハイキングコースの起点となる展望台です。アレッチ氷河を間近に見ながらハイキングしたい人におすすめです。
モースフルー展望台(2333m)
モースフルー展望台は、リーダアルプからゴンドラでアクセスします。こちらもさまざまなハイキングコースの起点となっているので組み合わせて訪問がおすすめです。
ベットマーホルン方面にアレッチ氷河を正面に見ながら歩いたり、この下で紹介しますが、アレッチの森の中を歩くハイキングコースがおすすめです。
アレッチの森は自然保護地区にも指定されていて、貴重な生態系を誇るエリアです。特に秋には木々が紅葉し、アレッチ氷河を見ながら秋色の森の中を歩くことができます。
アレッチ氷河を望むハイキングコース
アレッチ氷河のハイキングマップのダウンロードはこちら。(冬のスキーマップもあります)
アレッチ・アリーナでおすすめの2つのハイキングコースを紹介します。
アレッチ氷河パノラマハイキング
ベットマーホルン展望台から歩き始めるハイキングコースです。展望台からアレッチ氷河に向かって下り、少しづつ氷河に近づきながら大展望を楽しみます。
ベットマーホルン展望台からメイレンゼー経由でフィーシャーアルプまで約4時間のハイキングコースです。歩きごたえがあるので、普段から山登りなどを楽しまれている人向きです。
途中、氷河方面に下りられるポイントがあり、山岳ガイドをつけて氷河ハイキングを楽しめるプランもあります。
途中メイレンゼーという湖を経由すると、グレッチャーステューべ(山小屋)が見えてきます。ここで、ランチやカフェすることも可能です。
山小屋を抜けるとトンネルを通り、ひたすらフィーシャーアルプまでジグザグと下っていきます。
アレッチの森ハイキング
アレッチの森ハイキングは、モースフルー展望台からアレッチの森・リーダフルカを経由して、リーダアルプの村まで歩く約2時間30分のハイキングコースです。
上で紹介したアレッチ氷河沿いのハイキングに比べると、コースタイムも短く歩きやすいコースなので万人におすすめできます。秋のシーズンには、アレッチ氷河を見ながら秋色に染まる森の中を歩けるので人気があります。
コース途中のリーダフルカには、ヴィラ・カッセルと呼ばれる自然保護センターがあります。自然保護センターではアレッチ氷河の生態系や氷河の変化などがわかる展示物があります。ティーサロンが併設されているので、軽食やケーキビュッフェなどを楽しめます!
リーダーフルカにはもう1件地元の食材にこだわったレストランがあります。リーダーフルカから到着地点のリーダアルプまでは約30分です。
アレッチ地区の滞在拠点【おすすめホテル】
アレッチ地方で1泊以上してゆっくりとハイキングを楽しみたい人におすすめのホテルを紹介します。
ハイキングをする人は、アレッチ地方の中央にあるベットマーアルプの村に滞在をおすすめします。
ホテルパノラマ|Hotel Panorama
ホテルパノラマはベットマーアルプの村のほぼ中央に位置するので、ベッテン鉄道駅からベットマーアルプにアクセスするロープウェイ乗り場からも徒歩5分程度と近くて便利な立地にあります。
メインストリート側のお部屋からは、マッターホルンを望みます。お部屋も改装されたばかりで新しく、ホテルの夕食もおいしいと評判が高いホテルです。
スーツーケースを持って移動している場合には、ホテルに電話すると荷物を電気自動車で運んでもらえます。
ホテルベットマーホフ|Hotel Bettmerhof
ホテルベットマーホフは、ベットマーアルプのロープウェイ乗り場から徒歩15分と少し離れていますが、メインストリートの奥に位置します。ベットマーホルン展望台乗り場の近くなので、ハイキングには便利です。
お部屋はやや狭めですが、とにかく夕食がおいしいホテルです。予約をする際には、夕食付きプランで予約することをおすすめします。
こちらのホテルも南側はマッターホルンビューです。めずらしくバスタブ付きのお部屋もあるので、希望されるかたはリクエストしてください。
駅からはホテルに電話すれば荷物を運んでもらえます。
まとめ:アレッチ氷河の末端の村を満喫しよう!
あまり日本人には知られていませんが、スイスの人気山岳リゾートの一つアレッチ地区を紹介しました。
アレッチ氷河の全容と、ベルナーオーバーラント三山・マッターホルン・モンブランなど主要な山の展望をお楽しみください。アレッチ地区に訪問する際には「アレッチ・エクスプローラー」と呼ばれるお得なパスもありますのでもし気になる方はお問い合わせください。
スイスのご旅行相談も受けたまわっています。最新情報はInstagramにて発信していますので、覗いてみてください(
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