ドロミテ屈指の絶景!フネス谷サンタ・マッダレーナ村の滞在を満喫!

以前、ヨーロッパ専門の旅行会社に勤めていた頃、他社のパンフレットでよく目にしていたフネス谷の風景に憧れ、思い切って直談判し、視察に行かせてもらったことがありました。
電車とバスを乗り継ぎ、一人でフネス谷のサンタ・マッダレーナ村にたどり着いたときは、あまりの素朴さに「なんだこのど田舎は…!」と驚いたのを覚えています。ところが翌朝、外に出てみると――目の前にガイスラー山塊がどーん!その壮大な姿に言葉を失いました。
なるほど、これが大手旅行会社がこぞってツアーに組み込む理由か…と、心から納得した瞬間でした。
多くのツアーでは、移動途中に立ち寄って、小さな教会とガイスラー山塊を写真に収めてすぐ立ち去ってしまいます。しかし、それではあまりにも勿体無い!
せっかくフネス谷を訪れるなら、ぜひ宿泊してゆっくりと景色を味わってほしい。できれば、名峰ガイスラー山塊の麓を歩くハイキングコースにも挑戦してみてください!
フネス谷サンタマッダレーナ村とは…

フネス谷のサンタマッダレーナ村とは、北イタリアのドロミテ山塊の最奥にある、小さな谷の村の名前です。オーストリアとの国境に近く、昔はオーストリアの一部でもあったので、南チロルと呼ばれるドイツ語が話されるエリアでもあります。
ドロミテは、北イタリアのドロミテ街道を中心に東西南北に広がる山岳地帯で、2009年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。ハイキングやスキーなど、アウトドアを楽しむことができる素晴らしい山岳リゾートがたくさん存在します。
しかし、その広大なドロミテ一部であるフネス谷に関しては、正直、どうしてこんなに小さな谷の村に、日本人の観光客が押し寄せることになったのだろう?と不思議に思うくらい何もないところです。

だからこそ、観光地化されていない素朴な小さな村で、トップの写真のような素晴らしい景色が広がっているというころが、日本人観光客のツボなのだと思います。
フネス谷にはいくつか小さな村が点在しているのですが、実はかの有名なイタリア人登山家ラインホルト・メスナーの出身地でもあります!
フネス谷の絶景散策スポットを紹介!

フネス谷といえば、サンタ・マッダレーナ教会とガイスラー山塊を望むあの絶景――。旅行会社のパンフレットなどで、一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
その写真スポットへは、サンタ・マッダレーナの村からゆっくりと丘を登っておよそ30分ほど。実は、場所が分かりにくく「たどり着けなかった…」という声もよく聞くので、ここでこっそり行き方をお伝えします。
まずは村の中心からサンタ・マッダレーナ教会を目指して歩きます。ホテル・フィネスの横を通りながら坂道を登っていくと、迷わずスムーズに教会へたどり着けます。


教会に到着したら、ぜひ中に入ってみてくださいね。その教会の反対側の出口から出て、さらに道路沿いに登っていくと展望スポットに到着します。

どこから見てもきれいですが、是非ベストスポットを探してみてください。

展望スポットの地図
ビューポイントの地図を貼りましたので、ぜひ頑張って登って、絶景の写真を撮ってくださいね!
フネス谷のおすすめハイキング情報

フネス谷には、ハイキングコースがたくさんありますが、その中でも人気の高いガイスラー山塊直下を歩ける大迫力のハイキングを紹介します。
▼フネス谷ハイキングの記事はこちら

アクセス方法
サンタマッダレーナ村(St. Magdalena)へのアクセス方法は、イタリア国鉄の電車でブリクセン駅(Brixen)へ、340番の路線バスに乗り換えて約30分です。
ブリクセン駅までは、大都市だとオーストリアのインスブルックや、イタリアのボルツァーノから列車が出ているので、起点に旅を組み立てると良いですよ!
宿泊ホテル情報
サンタマッダレーナ村は、小さな村なので、宿泊施設が非常に少ないです。
おすすめは、バス停から近いまたは「ホテルフィネス」です。スーツケースを転がしてホテルまで行くのも問題ありません。
小規模のホテルなので団体客が宿泊しません。

もし予約が取れなかった場合には、サンタマッダレーナ村一つ手前のサンクトペトロ村(St. Peter)に宿泊をおすすめします!実は、インフォメーションセンターもあり、便利です。
まとめ:1泊以上ゆっくり滞在がおすすめ
これからフネス谷の旅行を検討している人に向けて、フネス谷サンタマッダレーナ村の滞在を楽しむための情報をまとめました。
フネス谷へのアクセスも、ある程度個人旅行に慣れている人であれば、そこまで難しくないのではないかと思います。イタリアの中でもオーストリアに近いドイツ語が話されているエリアなので、比較的バスや公共交通機関の時間は正確ですし、本数も極端に少なくはありません。
ボルツァーノなどから日帰りも可能ですが、ぜひ宿泊してハイキングも楽しんでください!
