世界遺産にも指定されている北イタリアのドロミテは、全部で12のエリアに分かれ、25ものスキー場がある広大なスキーエリアです。
ドロミテの中でも各エリアに拠点となるスキーリゾートがありますが、一番日本人に知名度が高い滞在地はオリンピックも開催されているコルチナ・ダンペッツォです。
この記事では、2026年冬季オリンピック会場にも選ばれている、コルチナ・ダンペッツォを拠点に楽しむことができるスキー場を紹介します。
ドロミテ・スーパースキーの概要
![](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3890-1-1024x768.jpg)
北イタリアのドロミテは、東のコルチナ・ダンペッツォから西のボルツァーノまで続くドロミテ街道を中心に、東西南北に広がる広大な山岳エリアです。ドロマイテと呼ばれる独特な石灰岩質の岩山が特徴で、2009年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
そんなドロミテのスキーは全部で12のエリアに分かれており、全て合わせて「ドロミテ・スーパー・スキー」と呼ばれています。総滑走距離はなんと約1290kmと桁違いで、全てのエリアを一枚のスキーパスで滑り尽くすことができるというので驚きのスキーエリアです。
ドロミテ・スーパー・スキー全体図はこちら
コルチナ・ダンペッツォの街
![コルチナの街](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/IMGP3149-1.jpg)
コルチナ・ダンペッツォは、ベニス空港から約2時間の距離にある山岳リゾートです。
冬季オリンピックの開催地としても有名で、日本人では、1956年大会で猪谷千春さんが銀メダルを獲得しています。2026年に再び冬季オリンピックが開催されることが決まっています。
近年では、他の国のリゾートと比べて、少々古びた印象のあったコルチナですが、オリンピック開催を機に設備投資が進み、再び大人気リゾートとして返り咲くことを期待しています。
このコルチナの街を起点に、各スキー場へと巡回しているスキーバスに乗って(スキーパスで無料)変化のあるスキーを楽しむことができます。
ドロミテ(コルチナ)スキーの特徴
![チンクエトッリ](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0663-1-1024x768.jpg)
ドロミテ(コルチナ)スキーの特徴は、何と言ってもその独特な景色です。
ドロマイテの岩峰群の四方八方にスキーリフトが張り巡らされ「こんなところも滑るの!?」という箇所が多々あります。迫力ある巨大岩に挟まれたコースの景色は圧巻で、あまりの絶景にスキーをしながら涙する人もいるほどです。
ドロミテやコルチナ周辺のスキー場は、周辺諸国に比べると雪の量は多くないので、人工降雪機の技術が発達しています。シーズン始めに雪が少なくても、コース上にしっかりと雪をつけて、スキー場をオープンしてしまいます。
アクセス
![コルチナのバスターミナル](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/IMGP3090-1.jpg)
ベニス空港からコルチナ・ダンペッツォまでのアクセスは難しくありません。
ベニス空港または(ベニス市内)から、直通のバス“Cortina Express”または“ATVO”に乗車して、約2時間10分でコルチナ中心にある駅までアクセスできます。
もしくは、レンタカーを手配する方法もありますが、イタリアの細い山道を運転できる技量が必要です。コルチナでは、駅から近い中心部にあるホテルを手配すれば、バス降車後の移動もより安心です。
コルチナ・ダンペッツォ滞在で楽しめる【4つのスキーエリア】
![コルチナ周辺スキー場MAP](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/download-1.jpg)
では、コルチナ周辺で楽しめるスキー場を簡単に紹介します。
①トファーナ
![トファーナMAP](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/TPI_FrecciaNelCielo_Flyer-1024x718-1-e1610166752256.jpg)
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コルチナの街から巡回バスに乗って数分で到着。スキー場の最高地点2828mからベースのコルチナまでは、最大標高差1604m、滑りごたえのあるスキー場です。
トファーナは冬季オリンピックで猪谷千春さんが銀メダルを獲得した大回転のコースがあることで有名。その他にも、ワールドカップのダウンヒル会場となる巨大岩に囲まれた名物コースがあります。
2026年のオリンピックでもメインの会場となることでしょう。
![トファーナスキー](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMGP3126-1-1024x768.jpg)
![](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMGP3130-1-1024x768.jpg)
②ファローリア・クリスタッロ
![ファローリア・クリスタッロMAP](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/06738358864cd7994b7653c4cc1879f5.jpg)
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ファローリアはコルチナの街のバスターミナルすぐ近くのスキー場で、道路を挟んで隣のクリスタッロスキー場とつながっています。クリスタッロは、映画クリフハンガーのロケ地となったことでも有名です。
規模はそこまで大きくはありませんが、景色が良くコースが明快で、滑りやすい斜面が多くて人気があります。イタリア人のアルペン選手のアルベルト・トンバが練習していたホーム・ゲレンデでもあります。
![ファローリアからコルチナの街を望む](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3947-1-1024x768.jpg)
![クリスタッロ方面のリフトへ](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3951-1.jpg)
![滑りやすいゲレンデ](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3954-1-1024x768.jpg)
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3957-1.jpg)
③ラガッツォイ〜アルタバディア
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/48e0d2b965080114daae4d4b0d6856de.jpg)
地図のダウンロートはこちら
コルチナの街からスキーバスに乗ってファルツァレーゴ峠へ向かいます。峠からはロープウェイでラガッツォイ展望台(2,778m)へ。
ここから、絶景のファネス谷に向かって、約7.8kmのロング滑走を楽しみます。標高が高いので朝一で滑れば雪質抜群、忘れられない1日になることでしょう。
滑り終えたら、平らな斜面を馬に引きずられながらアルメンタフローラへ。リフトを乗り継ぎ、アルタバディア周辺スキーを楽しみましょう。
![ラガッツォイ展望台から朝一で滑り込む](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3888-1-1024x768.jpg)
![アルメンタフローラへと続くロングスロープ](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3889-1-1024x768.jpg)
![](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3892-1-1024x725.jpg)
![](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3895-1-1024x768.jpg)
④チンクエトッリ
![チンクエトッリMAP](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/download.jpg)
コルチナ周辺のスキーエリアでは、一番初級〜中級向けの緩斜面が多く比較的リラックスしながら滑走を楽しめます。
まずスキーバスでファルツァレーゴ峠にアクセスしてから、上と同様にラガッツォイ展望台に上がってからチンクエトッリまで滑っていく方法がおすすめ。東ドロミテの景色を一望できるパノラマコースです!
チンクエトッリとは5本の塔という意味、その名の通り5タワーに分かれた面白い形の岩山が目印です。
![ラガッツォイ展望台](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3927-1-1024x768.jpg)
![チンクエトッリ](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0663-1-1024x768.jpg)
![美味しいランチが評判のアベラウ小屋](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3931-1.jpg)
![](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3932-1-1024x768.jpg)
セラ山塊を一周するセラロンダ体験!
![大迫力のサッソルンゴ](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3917-1-1024x768.jpg)
セラロンダ
![セッラロンダMAP](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/808321fca7c415a3bb6703f636fbe390.jpg)
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セラロンダはコルチナから専用車で約1時間、コルバラまたはアラッバの街からスタートするのが一般的です。公共交通機関でのアクセスは難しいので、セラロンダを滑る場合には、旅行会社のスキーツアーに参加することをおすすめします。
オレンジの時計回り、緑の反時計回りルートがありますが、まずは難易度の低めなオレンジルートからがおすすめ。総滑走距離は25kmあるので1日がかりのハードな遠足となります。
ドロミテの中心にあるセラ山を一周することによって、滑るごとに刻々と移り変わるドロミテ360度の景観を楽しめます。
![](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3907-1-1024x768.jpg)
![セラ山をスキーで周回!](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0624-1-1024x768.jpg)
![名峰サッソルンゴが正面に!](http://mountain-dc.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3913-1-1024x768.jpg)
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/IMG_3911-1.jpg)
まとめ:ドロミテ・スキーの絶景に感動!
ドロミテ・スキーは、総滑走距離や規模感も含め、世界でも類を見ない特別なスキーリエリアです。
その上、世界遺産にも選ばれているドロマイテの奇岩が連なる景色は素晴らしく、スキーをしながらドロミテの絶景を存分に満喫してほしいです!
ホテルは一週間単位の予約が基本ですが、一週間滞在しても飽きることはありません。スキー・バカンスの計画の少しでも参考になればうれしいです。
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/01/2596110_m-1-300x200.jpg)
![](https://swisstabinote.com/wp-content/uploads/2021/09/P2090274-1-300x225.jpg)
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