昨年の2月に、イタリアのコルチナ・ダンペッツォに宿泊して、世界遺産ドロミテでスキーを楽しんできました!
スイス関連の記事を中心に書いていますが、近隣のイタリア(ドロミテやアオスタ)オーストリア(チロルなど)も足を伸ばせるので、関連地域としてブログに書いていきます。
今回は広大なドロミテ・エリアの中でも、2026年冬季オリンピック会場にも選ばれている、コルチナ・ダンペッツォから日帰りでアクセスできるスキー場を中心に紹介していきます。
北イタリアのドロミテで、世界遺産の中を滑る、絶景スキーの旅をぜひお楽しみください!
ドロミテ・スーパースキーの概要

北イタリアのドロミテは、東のコルチナ・ダンペッツォから西のボルツァーノまで続くドロミテ街道を中心に、東西南北に広がる広大な山岳エリアです。
ドロマイテと呼ばれる独特な石灰岩質の岩山が特徴で、2009年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
そんなドロミテのスキーは全部で12のエリアに分かれており、全て合わせて「ドロミテ・スーパー・スキー」と呼ばれています。総滑走距離はなんと約1290kmと桁違いで、全てのエリアを一枚のスキーパスで滑り尽くすことができるというので驚きです。
ドロミテ・スーパー・スキー全体図はこちら
一度訪れただけでは、全エリアを滑ることは到底不可能、何度も足を運んで楽しめる奥深いエリアなのです!
コルチナ・ダンペッツォの街

コルチナ・ダンペッツォは、北イタリアのベニス空港から約2時間の距離に位置する、東ドロミテの山岳リゾートです。
冬季オリンピックの開催地としても有名で、日本人では、1956年大会で猪谷千春さんが銀メダルを獲得しています。2026年には、再びこのコルチナ・ダンペッツォでオリンピックが開催されることが決まっています。
近年では、他の国のリゾートと比べて、少々古びた印象のあったコルチナですが、オリンピック開催を機に設備投資が進み、再び大人気リゾートとして返り咲くことは間違えありません!
このコルチナの街を起点に、各スキー場へと巡回しているスキーバスに乗って(スキーパスで無料)変化のあるスキーを楽しむことができます。
ドロミテ(コルチナ)スキーの特徴

ドロミテ(コルチナ)スキーの特徴は、何と言ってもその独特な景色です。
ドロマイテの岩峰群の四方八方にスキーリフトが張り巡らされ、こんなところも滑るの!?という箇所が多々あります。迫力ある巨大岩に挟まれたコースの景色は圧巻で、あまりの絶景にスキーをしながら涙する人もいるくらいです。
ドロミテやコルチナ周辺のスキー場は、周辺諸国に比べると雪の量は多くないので、人工降雪機の技術が発達しています。シーズン始めに雪が少なくても、コース上にしっかりと雪をつけて、スキー場をオープンしてしまいます。
また、イタリアのスキー場の特徴ではありますが、コースにしっかりとピステをかけた固いバーンが多く、パフパフのパウダーの上を滑るようなところはあまりありません。
お国柄、圧雪の効いた斜面をスキーでかっ飛ばしたい人が多いので、どんなところもピステをかけてしまうそうですよ…。
アクセス

ベニス空港からコルチナ・ダンペッツォまでのアクセスは難しくありません。
ベニス空港または(ベニス市内)から、直通のバス“Cortina Express”または“ATVO”に乗車して、約2時間10分でコルチナ中心にある駅までアクセスできます。
もしくは、レンタカーを手配する方法もありますが、イタリアの細い山道を運転できる技量が必要です。
コルチナでは、駅から近い中心部にあるホテルを手配すれば、バス降車後の移動もより安心でしょう。
コルチナ・ダンペッツォ滞在で楽しめる【4つのスキーエリア】

では、コルチナ周辺で楽しめるスキー場を簡単に紹介します。
①トファーナ

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コルチナの街から巡回バスに乗って数分で到着。スキー場の最高地点2828mからベースのコルチナまでは、最大標高差1604m、滑りごたえのあるスキー場です。トファーナは冬季オリンピックで猪谷千春さんが銀メダルを獲得した大回転のコースがあることで有名です。その他にも、ワールドカップのダウンヒル会場となる、巨大岩に囲まれた名物コースがあります。2026年のオリンピックでもメインの会場となることでしょう。


②ファローリア・クリスタッロ

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ファローリアはコルチナの街のバスターミナルすぐ近くのスキー場で、道路を挟んで隣のクリスタッロスキー場とつながっています。クリスタッロは、映画クリフハンガーのロケ地となったことでも有名です。規模はそこまで大きくはありませんが、景色が良くコースが明快で、滑りやすい斜面が多くて人気があります。イタリア人のアルペン選手のアルベルト・トンバが練習していたホーム・ゲレンデでもあります。




③ラガッツォイ〜アルタバディア

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コルチナの街からスキーバスに乗ってファルツァレーゴ峠へ向かいます。峠からはロープウェイでラガッツォイ展望台(2,778m)へ。ここから、絶景のファネス谷に向かって、約7.8kmのロング滑走を楽しみます!標高が高いので朝一で滑れば雪質抜群、忘れられない1日になることでしょう。滑り終えたら、平らな斜面を馬に引きずられながらアルメンタフローラへ。リフトを乗り継ぎ、アルタバディア周辺スキーを楽しみましょう。




④チンクエトッリ

コルチナ周辺のスキーエリアでは、一番初級〜中級向けの緩斜面が多く、リラックスしながらスキーを楽しめるでしょう。まずスキーバスでファルツァレーゴ峠にアクセスしてから、上と同様にラガッツォイ展望台に上がってからチンクエトッリまで滑っていく方法がおすすめ。東ドロミテの景色を一望できるパノラマコースです!チンクエトッリとは5本の塔という意味、その名の通り5タワーに分かれた面白い形の岩山が目印です。




セラ山塊を一周するセラロンダ体験!

コルチナ周辺ではありませんが…ドロミテに訪れたら一度は経験してほしい!ドロミテの中心部に位置するセラ山塊をぐるりとスキーで一周する「セラロンダ」を紹介します。
セラロンダ

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セラロンダはコルチナから専用車で約1時間、コルバラまたはアラッバの街からスタートするのが一般的です。公共交通機関でのアクセスは難しいので、セラロンダを滑る場合には、旅行会社のスキーツアーに参加することをおすすめします。
オレンジの時計回り、緑の反時計回りルートがありますが、まずは難易度の低めなオレンジルートからがおすすめ。総滑走距離は25kmあるので、1日がかりのハードな遠足となります!1日滑り切ったら疲れ切ってくたくたに、帰りのバスで爆睡率100%です…(笑)
ドロミテの中心にあるセラ山を一周することによって、滑るごとに刻々と移り変わるドロミテ360度の景観を楽しめます。




旅行会社の海外スキーツアーがおすすめ!

コルチナは空港からのアクセスは良いので、個人旅行もできないことはないですが、スキーの場合はケガをするリスク、ロスバゲのリスクなどがあります。
スキーバスの乗り方も複雑で、英語も通じないところも…。セラロンダで専用車が必要なので、旅行会社のツアーで参加する方法が、結局は一番楽しめるのではないかと思います。
個人旅行する場合でも、旅行会社を通して手配する方法をおすすめします。
おすすめ旅行会社
海外スキーツアーが得意な、おすすめ旅行会社をリストアップので、ぜひ旅行会社選びの参考にしてください。
フェロートラベル…海外スキーでは業界No.1の旅行会社。上級者の参加が多い。
アルパインツアー…山旅専門で登山が多めですが、海外スキーツアーもあります。上級者ばかりだと不安という人にもおすすめできる旅行会社。
レッツスイス…個人旅行の手配が得意。ヨーロッパ・スキーのスペシャリストで、小回りの利く個人経営の旅行会社。
まとめ
イタリアが誇る人気No.1の山岳リゾートであるドロミテ。その中でも、2026年冬季オリンピック開催地である、コルチナ・ダンペッツォに行ってみませんか?
残念ながら、2021年度はまだコロナの影響でオープンの目処が立っていません。いち早くコロナが収まり、自由に旅行ができる世の中に戻るよう、切に願っています。
数あるヨーロッパのスキーリゾートの中でも、個人的なおすすめ度はNo1です!ぜひ、世の中が落ち着いたら、海外スキーの選択肢に入れてみてください。


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