スイスの首都ベルン|旧市街散策コース・観光スポット紹介します!

Bern old town

スイスの首都はベルンは、1911年にツェーリンゲン公がサヴォイ家との権力争いに備えて砦を作ったことが始まりました。

その後、ベルンの旧市街は一度火事で燃えて、中世末15世紀に木造から石造りに立て直しがされ、1983年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。旧市街の周りにには、砦を守るかのようにアーレ川がぐるりとU字を描いて流れています。

旧市街にはヨーロッパ最長を誇るアーケードがあり雨の日でもショッピングを楽しめます。旧市街の付近にさまざまな観光スポットが点在していて、バラ公園・くま公園・パウルクレーセンター・アインシュタインの家など徒歩圏内で楽しめます。

この記事では、スイスの首都ベルンの旧市街の見どころ・観光スポットを紹介します。

ヨーロッパで現存する中世の旧市街はほとんど近世(16世紀)に建て直されているため、ベルンの旧市街は現存する最古の中世の街並み(15世紀末のもの)として評価されています。

タップできる目次

ベルンの行き方(アクセス)

中央スイスのベルンは交通の要所で、チューリッヒ・ルツェルン・インターラーケン・グリンデルワルトなど、どの方面にも行きやすい好立地にあります。

ヨーロッパで一番高い鉄道駅展望台として有名なユングフラウヨッホ観光にも、実は日帰りで観光に行ける距離ですね。

チューリッヒ空港、また、ジュネーブ空港からは公共交通機関(列車)で簡単にアクセスできます。到着日・また帰国日前の前泊の場所としてもおすすめです。

13:45発(30分に1本ベルン直通あり)
チューリッヒ空港駅

乗車時間:約1時間10分

14:58着
ベルン駅
14:19発
ジュネーブ空港駅

乗車時間:約2時間10分

16:27着
ベルン駅

▼スイスの旅行ではスイス・トラベル・パスの手配が必須です。

ベルンの旧市街の観光スポット

ベルンの旧市街は、ベルン駅の東口からメインストリートに入ることができます。駅中にインフォメーションセンターがあるので、地図などももらっておくと便利です。

あまり広すぎないので1日もあれば旧市街観光には十分です!

おすすめ散策ルート

ベルンの駅前からバスに乗車(10番か12番)して「バラ公園(ローゼンガルテン)」で下車、そこからクマ公園→ニーデッガー橋→旧市街(大聖堂・アインシュタインハウス・時計塔)→ベルン駅に戻るようなかたちで周ると効率よく散策できます。

バラ公園はベルンの旧市街とアーレ川の展望スポットとしておすすめです。

時計塔|Zeitglockenturm(ツィットグロッケ)

時計塔(ツイットグロッケ)
時計塔(ツイットグロッケ)

スイスのベルンのシンボルといえば「時計塔」です。駅の東口からメインストリートに入り、徒歩5分ほどで時計塔のある場所まで辿り着きます。1218年には、この塔が西門として使われていたそうです。

時計はゼンマイ式で、現在も毎日ネジを巻いている人がいるそう。中世から変わらない仕掛けで動くカラクリ時計で、毎時56分に動き出すのでチェックしてみましょう(約4分間)

カラクリ時計が動き出す!

1405年に火災により基礎部分を残し旧市街が消失してしまいますが、1530年に時計塔として蘇った経緯があります。以降、約500年近く時を刻み続けている歴史あるカラクリ時計です!

一番長くカラクリ時計が動くのは正午の時間11:46分〜です。

ベルンの旧市街には、他にもたくさん時計塔がありますが、カラクリが仕掛けられているのはツイットグロッケと呼ばれるこの時計塔のみです。

地図

アインシュタインの家|Einstein-Has

時計塔からもそう遠く無い場所に(約200m)、物理学者のアルベルト・アインシュタインが実際に住んでいた家があります。現在は、一般公開されていて中を見学することができます。

ベルンアーケード
時計塔の近くのアーケードの一角にあります(ちょっと入り口が分かりずらい)

アインシュタインはスイスのチューリッヒ工科大学を卒業後、ベルンの中心地にあるこの家に住み、ベルン特許局で働きながら数々の有名な論文を発表しました。相対性理論を発表したのも、ベルンに住んでいた時のことです。

実際に訪れてみると意外に小さくてひっそりとした場所にある家だということが分かります。当時の暮らしを再現したサロンや、アインシュタインの人生をたどる年表などがあります。

地図

開館時間:10時〜17時(入場は16:45分まで)
料金:7CHF
URL:https://einstein-bern.ch/

ベルナー・ミュンスター|Berner Munster

1893年に完成した後期ゴシック様式の大聖堂です。旧市街の中でも一際高く聳える尖塔が印象的。

ベルナー・ミュンスター

1421年に建設工事が始まりましたが、その後建築家が亡くなったことで一時工事が中断、その後400年の時を経てようやく完成されました。

玄関口の上にある「最後の審判」のレリーフや、大聖堂のステンドグラス、5400本のパイプオリガンなどが見どころです。また、スイスで一番高い塔の上に階段(344段)で上がることができ、ベルンの旧市街が一望できます(ユングフラウ地方のアルプスまで見えます!)

大聖堂入り口にある最後の審判のレリーフ
大聖堂入り口にある最後の審判のレリーフ

大聖堂は無料ですが、塔の中に入るには別途料金(5CHF)かかります。

地図

入場料:無料(塔の中は5CHF)
URL:https://www.bernermuenster.ch/

クマ公園|BärenPark(ベーレンパーク)

町の発祥の地であるニーデッガー橋近くにあるクマ公園には、クマが3匹飼育されています。ベルンはドイツ語の古語でクマという意味で、ベルン州の紋章(旗)もクマがモチーフになっています。

ベルンの旧市街を設計したツェーりンゲン公が最初に狩で射止めた動物がクマだったことから、その名前を使おうと「クマ=ベルン」と名付けられたと言われています(諸説あり)

クマ公園のクマ(©️Switzerland Tourism)
クマ公園のクマ(©️Switzerland Tourism)

ベルンのクマは15世紀からベーレン広場で飼育されてきた歴史がありますが、現在はアーレ側面した土手沿いで飼われていて、川沿いの道やテラス、またニーデッガー橋の上からもクマを見ることができます。

地図

バラ公園|Rosengarten(ローゼンガルテン)

バラ公園は、旧市街を抜けて橋を渡った高台の上にあるので、旧市街とアーレ川の景色を一望できる展望スポットとしておすすめです。ベルンの旧市街の写真を撮りたいという人は必ず訪問した方が良いですね。

ローゼンガルテン・レストラン
ローゼンガルテン・レストランからの景色

名前の通り約200 種類18000本を誇る薔薇(バラ)が植えられたガーデンがあり、特に夏シーズンにはバラ園(アイリスなども植えられています)を楽しめます。春は桜もきれいです。

バラ公園の中にあるレストランでは、旧市街の美しい景色を見ながら、地元の食材を使用した美味しいランチが食べられる一押しの場所なのでぜひ訪問してみてください。

駅から歩くと25分程度かかるので、行き・帰りのどちらかはバスまたはトラムを使用すると便利です。

地図

パウル・クレー・センター|Zentrum Paul Klee

パウル・クレー・センター
近代的な外観のパウル・クレー・センター

ベルンで時間がある人や芸術に興味がある人は、波を打ったような建物が印象的な「パウル・クレー・センター」に立ち寄りもおすすめです。

ベルン生まれの抽象画家である「パウル・クレー」が生涯残した作品のうち4000点が展示されています。

地図

定休日:月曜日
営業時間:10:00〜17:00
料金:20CHF(スイストラベルパスで無料)

アーケードのおすすめのお店

ベルン旧市街のアーケード
ベルン旧市街のアーケード

ヨーロッパ最長と言われるアーケードは、雨の日でも買い物が楽しめるとして人気のスポットです。

コンフィズリー・チーレン|Confiserie Tschirren

ベルンの老舗チョコレート屋さん。時計塔の近くのアーケード内に店舗があります。

生チョコレートや、アプリコットやプラムなどのフルーツを使ったチョコレート・トリュフなどが人気で、ベルンのアーケードで時間があれば訪問したい名店です。

お土産になりそうなクマをあしらったお菓子も売られています。

地図

コルンハウスケラー|Kornhauskeller

コインハウスケラーは、昔の穀物倉庫を改装したレストランです。ベルンの時計塔のすぐ近くにあります。

アーチ状の歴史ある建物の中の美しい装飾の印象的、女性はワインピース、男性は襟付きのシャツやジャケットなどを羽織って訪問した方が良い雰囲気のおしゃれなレストランです。

©️Georg Weis

建物の中に入るだけでも価値のあるレストランなので、是非夕食を食べる機会があれば訪問してみてください!

地図

まとめ:ベルンの旧市街は一見の価値あり!

ベルンの旧市街の観光スポットをまとめました。

世界遺産にも登録されている、美しい中世の街並みを残すベルンの旧市街をゆっくりと散策しながら、ぜひ観光やショッピングを楽しんでください。

次回ゆっくり訪問できた際には、ショッピングやレストラン情報ももう少し付け足していけたらと思います。

ベルンに1泊以上すると市内のバス・トラムに無料で乗車できる「ベルン・チケット」がもらえます。

▼ベルンのおすすめホテルは以下の記事をどうぞ

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