収まる気配を全く見せない急速に進む円安や、ロシア上空を飛べない治安問題の影響から、近年ではヨーロッパ旅行で中東系の航空利用が増えてきました。
中東系航空会社の中でも、エミレーツ航空は比較的安価でチケットを手配しやすく、ファーストクラス・ビジネスクラスをはじめとするサービスには定評があります。
仕事がらスイス旅行にエミレーツ航空で行く機会が多く、欧州までのフライト時間は長くなりますが、料金的なメリットが大きく利用しやすい「エミレーツ航空」はおすすめです。
これからスイス・ヨーロッパ旅行にどの航空会社を利用しようか悩んでいる人の参考になればうれしいです。
エミレーツ航空のフライトスケジュール
エミレーツ航空は、成田空港・羽田空港・関西空港からドバイまで直行便を運行しています。ヨーロッパの各空港へのアクセスも良いので欧州旅行でも利用しやすいところがポイントです。
今回はスイス旅行での利用を想定したフライトスケジュールとしてチューリッヒまでのアクセスを掲載します。是非、参考にしてください！
東京⇄ドバイ（チューリッヒ）
成田空港 → チューリッヒ空港
フライト時間：12時間00分（機中泊）
ドバイ EK87便 08:20発
フライト時間：6時間40分
チューリッヒ空港 → 成田空港
フライト時間：6時間20分
ドバイ EK318便 02:40発
フライト時間：9時間55分
大阪⇄ドバイ（チューリッヒ）
関西空港 → チューリッヒ空港
フライト時間：11時間15分（機中泊）
ドバイ EK87便 08:20発
フライト時間：7時間00分
チューリッヒ空港 → 関西空港
フライト時間：6時間10分
ドバイ EK316便 03:05発
フライト時間：9時間00分
成田 – ドバイ空港までの搭乗記
では、早速成田からドバイまでの直行便に乗ってきましたので、注意点など含めて詳しくレポートします。
空港に搭乗3時間前に到着！
エミレーツ航空のチェックインカウンターは早くからオープンしているので、目安として搭乗3時間前くらいまでに到着しておくことをおすすめします。
エミレーツ航空の場合、機材が大型なので乗員数も多くカウンターも長蛇の列になり時間がかかります。直前になればなるほど混雑するので、早めに到着しておいた方が良いですね。
エコノミークラスのカウンターは、通常の列とWEBチェックインをした人の列に別れます。
当然、WEBチェックインを済ませた人の列の方が早くに通してくれますので、エミレーツ航空利用の場合には必ず事前にWEBチェックインを済ませておきましょう（1時間くらい差が出ることもあります）
マイレージはJALが貯まる
エミレーツ航空のは日本航空（JAL）のマイレージが貯まります。
しかし、日本⇄ドバイ間のマイレージはたまらず、ドバイ⇄ヨーロッパ間のマイレージのみが対象となりますのであまり多くのマイレージはもらえません…。
エミレーツ航空をよく利用する人は、エミレーツ航空独自のマイレージである「エミレーツ・スカイワーズ」会員になる方がさまざまな特典を利用できておすすめです。
手荷物の規定が厳しいので注意
エミレーツ航空は、機内に持ち込む手荷物の重量も測られることがあります。
あまりに混雑している時にはスルーされることがほとんどなのですが、今回、私の荷物計られました…！！！
▼私が使っているザックはこちら（重量オーバーしなければ機内持ち込みOK）
見事に規定より大幅に重量オーバーしていたので、ザックの中のものをいくつか出してスーツケースの中に入れるように指示されましたが、
パソコン3台ザックに入れていたのでスーツケースに入れられず今回は見逃してくれました（笑）
▼受託手荷物・機内手荷物の規定は、必ず公式ホームページの情報を確認しましょう（変わることもあります）
エコノミークラスの座席にもゆとりあり
エミレーツ航空のエコノミークラスは、座席にゆとりがあり長時間のフライトでも比較的快適に過ごせます。座席の配列は3列・4列・3列で、一般的に中央4列の通路側が一番人気があります。
予約をした航空券の運賃によって座席指定が有料か無料か変わります。
また、「ツインシート（飛行機後方の窓側2列の座席）」「エクストラレッグシート（前に席が無くて足が伸ばせる座席」などの座席は有料となります。
航空券を手配する際に、座席指定が入れられるか事前に確認することをおすすめします。
- Special運賃：座席指定有料
- Saver運賃：座席指定有料
- Flex運賃：レギュラーシートのみ無料（その他有料）
日本語の機内エンターテイメント画面あり
エミレーツ航空のエコノミークラス機内エンターテイメントの画面は、日本語への切り替えが可能です。画面右上の言語切り替えを押して「日本語」を選ぶだけです。
機内で見られる映画の種類は非常に豊富ですが、日本語に切り替えると「日本語で見られる映画」も選べるようになるので機内での長時間のフライトでも飽きずに過ごすことができます。
最新の映画は少なめですが、世界的にヒットした不動の人気作を見ることができます。
エコノミークラスの機内食
機内食が出てくるタイミングは、離陸後1時間程度でフライトが安定しているタイミングで順番に提供されます。成田便は深夜なので、だいたい夜の0時頃に出てくる感じですね。
ビールは、ハイネケン・タイガー・アサヒがありました（アサヒは売り切れになりやすい）
それまで待てない…という人は、飛行機に乗る前に夕食を済ませておくことをおすすめします。
機内食のメニューは配られないですが、機内のWIFIにつなぐことで確認できます。
その後は、着陸前2時間くらいのタイミングで朝食（選択式）が提供されます。
アメニティのポーチがもらえる！
エミレーツ航空のアメニティは、機内で使用するのに便利な「靴下」「歯ブラシ」「アイマスク」が入っています。
ポーチは環境に配慮した素材で作られていて、カラーもいろいろあります。機内で直接CAさんから配られます。
私はいつも「何かで使えるかも！」と思って持ち帰るのですが、あまり活用したことが無いので機内で利用するのがやはりおすすめです。
ドバイ空港の乗り継ぎ
続いて、ドバイ空港での乗り継ぎについてレポートします。
乗り継ぎの手順としては「CONNECTION]の看板の方面に進み→「セキュリティチェック」→空港内を走る列車に乗車して「A」「B」「C」コンコースへ移動→ゲートへ移動。
セキュリティチェックは液体OK
ドバイでの乗り継ぎには、セキュリティチェックはありますが液体は没収されません。液体物のチェックもされないので飲み物などバッグの中に入っていてもOKです。
ターミナル間の移動は列車を利用
エミレーツ航空には複数のターミナルがありますが日本発着で利用するのは「ターミナル3」です。ドバイ空港ターミナル3にはA・B・Cコンコースがあり、コンコース間の移動には列車を使います。
まだゲート番号がわからない場合も「A」「B」「C」のどこになるかだけ出ている場合もあります。しかし、ゲートは急遽変わる可能性もあるので、こまめに電光掲示板をチェックする必要があります。
A・B・Cコンコースに移動した後は、ゲートに移動します。
ドバイ空港で使える通貨
ドバイではディルハム（AED）と呼ばれる通貨が使われています。しかし最終目的地がドバイでない人はディルハムを用意する必要はなく、クレジットカード使用が便利です。
ドバイ空港ないにはカフェや売店、免税店がたくさんあります。次のフライトまでの時間がある場合には、カフェなどで時間つぶしが定番です。
ラウンジ
ドバイ空港のラウンジは以下の通りたくさんあります。
プライオリティパスを持っている人は無料で使うことができるラウンジは、主に以下6つあります。
- アフラン ラウンジ（Aゲートエアサイド）
- アフランラウンジ（B26）
- マルハバラウンジ（A2とA3の間）
- マルハバラウンジ（B21）
- マルハバラウンジ（C21とC23の間）
- ザ ギャラリー（B9）
また、エミレーツ スカイワーズ会員シルバー以上の人、ビジネスクラス利用の人は「エミレーツラウンジ」を無料で利用できます。
- Aゲート：5階
- Bゲート：4階
- Cゲート：C9ゲート付近
ドバイからチューリッヒ空港へ
ドバイからチューリッヒ空港までの移動は、今年の夏シーズンに3回利用しましたが毎回遅延しました（しかもアナウンス無し…）
ヨーロッパ到着後、列車や公共交通機関で移動がある場合には、ゆとりを持ったスケジュールで設定しておくことをおすすめします。
機内食は、離陸後1時間程度で「サンドイッチ」または「デニッシュ」の選択式、また着陸前に昼食（選択式）の2回提供されました。
チューリッヒ空港到着後は、列車を利用して山岳リゾートまで移動しました。チューリッヒ到着が14時くらいなので移動がある人にも便利です。
まとめ：これからはエミレーツ航空が重宝される！
中東系の航空会社は、ヨーロッパ系の航空会社に比べて安く手配できますし、燃油価格の高騰にも比較的強く値段が上がりにくいところが特徴です。
ヨーロッパの各主要な空港へのアクセスも良く、特にスイス旅行で利用するチューリッヒ空港の到着時間・出発時間がとても良い時間帯に設定されているので非常に使いやすいです。
乗り継ぎ等の時間を考慮すると確かにフライトは長いですが、サービスにも定評があり、席数も多いのでこれからの時代かなり重宝される航空会社となりそうです。
ぜひ、ヨーロッパ・スイス旅行の際にはエミレーツ航空利用を検討してみてください！
